近年数多く見られるメンタルヘルスに関する問題。実はホワイトカラーの人は、精神疾患にかかる割合が高いという調査結果が出ています。なぜホワイトカラーが心の病にかかりやすいのでしょうか?
職場の人間関係が原因になることも多いですが、実は多すぎる仕事が原因で心の病になってしまうことが非常に多いのです。
今回は、メンタルヘルスと長時間労働について考えてみましょう。

ホワイトカラーの半数以上が仕事にストレス!

明日から会社だと思うと憂鬱。月曜日が来るのが嫌だ……という方も珍しくはないでしょう。「サザエさん症候群」という言葉も生まれるくらい、日本人は仕事に対してストレスを感じている人が多いのです。
厚生労働省は、平成29年版過労死等防止対策白書において以下のような結果を出しています。

なんと、働いている日本人のうち半数以上、実に55.7%もの人が仕事に対するストレスを感じています。
これは非常に高い数値です。

また、ストレスの内容は以下の通りです。

最も割合が高いのが、仕事の量や質となっています。
こちらについても半数を超える結果となっており、いかに多すぎる仕事が負担となっているかが伺えます。

長時間労働で鬱になる?

厚生労働省は、過労死防止のために様々な調査や研究を行っています。
平成28年度報告書(医学面の調査研究全体版)には、ホワイトカラーのメンタルヘルスについて以下のような記述があります。

業務による心理的負荷としての出来事に着目すると、全体では長時間労働関連が46%、事故・災害関連が30%、対人関係関連が21%であったが、
自殺に絞ると長時間労働関連が70.5%に上り、特に情報通信業では95.5%に達した。

業種による違いはあるものの、長時間労働が原因の精神疾患の数が非常に多いということがわかります。
発症する年齢としては、男性は30~39歳女性は29歳以下・30~39歳が最も多く、自殺者の割合では男性が40~49歳、女性は29歳以下が最多となっています。
つい労働時間が長くなってしまいがちな、働き盛りの世代にメンタルヘルスの問題が生じやすいのです。
まだまだ働き盛り、周りもこれくらいは働いているのだから……と考えてしまいがちですが、長時間労働によるストレスは非常に重いものです。
では、この長時間労働は一体どのようにすれば解消する事ができるのでしょうか?

可視化は長時間労働の処方箋

長時間労働の是正には、可視化が大きな力を発揮してくれます。
「必要だからやっている」はずの業務なのですが、中には無駄な業務や、実は使われていなかった書類が含まれていることが多くあります。
製造業や工場と違って、どこで何が起こっているのか目では見えにくいホワイトカラーの業務。自分が作成した資料も、どこを辿り、どこへ行きつくのか完璧に把握できていないことがほとんどです。
このホワイトカラーの業務を、「目で見てわかる」ようにすることで、実は無駄だった業務や作業を発見できるようになり、多すぎる仕事を適切な量に減らすことができるのです。
可視化のメリットや、考え方については、別の記事でも詳しくご紹介しております。ぜひご覧ください。

仕事は無理せず適量で

今回は、多すぎる仕事がもたらす弊害についてご紹介しました。働き盛りだからこそ身近にある心の病の危険。
長時間労働は、心理面のみでなく、身体面にも大きな負担をかけてしまいます。
「繁忙期だから……」「みんなこれくらいやっているから」と無理をせず、心身ともに生き生き働けるような環境づくりを目指しましょう。

厚生労働省では、メンタルヘルスについてのポータルサイトを設けています。
5分でできるストレスチェックなどもあるため、ぜひ一度ご自身の環境をチェックしてみてください。

今回ご紹介したWEBサイト

働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト -こころの耳

厚生労働省 -平成29年版過労死等防止対策白書(本文)

厚生労働省 -過労死等防止対策に関する調査研究について