今のパソコンには、すでに最初から多くのフォント(書体)が入っています。でも、ちょっとしたフォントの選び方のコツを知っているだけで、作成した資料の読みやすさがぐんとアップします。「ムダ削減に役立つデザインの知識」第二回目の今日はそのフォントのお話です。
フォントを選ぶ際には、可読性(読みやすさ)、視認性(認識しやすさ)、判読性(誤読がないか)を意識して選ぶことが大切です。目を引きたいばかりに個性的なフォントを使ってしまうと、読み間違いも多く、情報が正しく伝わらないことが少なくありません。では、どんな風にしてフォントを選べばいいのかと言うと…。

明朝体とゴシック体

フォントは大きく分けて明朝体とゴシック体に分けられます。

明朝体の特徴

・太さが均一ではなく、主に横画が細い
・飾り(ウロコ)がある
・大人っぽく上品・高級な印象
・かしこまった感じ
※明朝体は新聞の本文のように印刷物の長文部分に使用されることが多いです。

ゴシック体の特徴

・太さが均一
・飾り(ウロコ)がない
・かわいい・元気で親しみがある印象
・POPな感じ
※ゴシック体は見出しによく使われますが、細いものを選べば、長文の部分に使用しても可読性がよくなります。
※ちなみに、webでは明朝体だと細くかすれてしまうため、主にゴシック体が使われています。

見出しと本文で差を明確にするために、見出しをゴシック体、本文を明朝体にするなどフォントを分けることは有効ですが、同じフォントでも差はウエイト(太さ)で出せるので、使用するフォントの種類をあえて増やす必要はなく、1つの書類で1種類(書体)でもかまいません。
また使用するフォントは多くても2,3種類までにしておいたほうがいいようです。同じ書体でまとめると統一感が生まれ、異なったフォントの使い過ぎは、目を疲れさせます。


個人的には、明朝体ではWindows、Macどちらにも入っている游明朝、またMacではヒラギノ明朝もおすすめです。ゴシック体では、Windowsだとメイリオ、Macはヒラギノ角ゴシック、またどちらにも搭載されている游ゴシックがウエイトも豊富でおすすめです。あまりウエイトに種類がなくウエイトで差が出せない場合は、前述の通り、見出しはゴシック体、本文は明朝体という手があります。太字を使用したい場合は、ソフト上でボールド(wordなどの太字のBボタン)をかけず、フォントのウエイトでボールドを選ぶようにしましょう。ソフトでボールドをかけるとつぶれてしまうこともあり、読みにくくなることもあります。

<例:明朝体>

<例:ゴシック体>

最近、フォント名にUDと付いたフォントを見かけることがあります。UDとはユニバーサルデザインのことで、全ての人にとって使いやすいことを目指したデザインを意味します。濁点などの紛らわしさを解消し、わかりやすさ・読みやすさに高い基準を設け、読み間違いのないことを重視しています。
現在、Windows10ではBIZ UDフォントが付属しています。また入っていない場合でも無償でダウンロードすることができます。
UDについては、後の回で詳しく説明します。それでは、また。