DXの成功は、まず業務の可視化から始めましょう。
コロナ禍をきっかけにDX・デジタル化は急速に発展し、デジタル対応は企業活動において“当たり前”に変わりました。コロナ前から進んでいたRPA、コロナに端を発したDX/デジタル推進、そしてリモートワークの定着と、ビジネス環境は急速に“デジタルを前提とするもの”にシフトしています。
既に先進的に取り組んできた企業においては、成功事例も語られるようになってきました。生産ラインでリアルタイムにデータを収集して問い合わせ削減やトラブル発生時の初動迅速化などに活用した例、膨大な単純作業をRPA化し大幅に工数短縮を実現した例などが挙げられます。これら成功の要諦はどこにあるのでしょうか?それは、その業務が何を目的に何をするのか、「業務構造やプロセスを正しく可視化すること」から始まります。
正しく可視化することを「DXの第一歩」に据えることで、
―どのプロセスをどのように自動化するか?簡略化できるのか?
―それによりどれくらいのインパクトが生まれるのか?
こうした「DX投資に対する期待値・効果」を予めイメージ・把握することができます。そして、自動化や簡略化に伴い生まれた“ヒトが持つ時間”を、より付加価値の高い仕事に使って行くことができるようになります。つまり、業務の「効率化」を実現した上で、競争優位な新しい「仕組み」づくりを行うこと。
これがDXの本質であると私たちは考えます。
こうした真のDXの推進には、業務の川上から川下、バリューチェーン全体のプロセス可視化(把握・分析・改善)とその活動を推進するリーダー人材の育成が不可欠です。労働力人口が減少していく日本においては、業務のデジタル化や自動化はもはや必須の経営課題です。そうした概況の中で、業務の可視化・改善活動は課題に取り組む「第一歩」と言えるでしょう。業務の可視化・改善を行い、バリューを生み出すための時間を創出すること、それを推進できる人材が求められます。また、業務プロセスを可視化することは、ジョブディスクリプションの「第一歩」でもあります。ジョブ型の雇用形態を検討する企業においても必須の取り組みと言えるでしょう。
本講座を通じて、
・業務プロセス可視化のための実践的なノウハウを習得
・業務プロセス改善により、職場の生産性が向上
・自社のDX推進をサポートするベンダーと最適な関係性構築
・ジョブを定義する最適なマニュアルの作り方
を得ることが期待できます。
プロセスを改善し、生産性を高め、労働時間の削減や職場メンバーの能力開発、意識改革に寄与する基本的な考え方とその実践ノウハウを習得できる講座です。講座の中では、この取り組みのアウトプットをもとに、活動推進時にどのような成果が出るかもご説明します。
変わりたくても変われない企業、組織をどうするか。
「人に任せる」組織から、「人とデジタルが共存する」組織への変革を志す、本当の「DX推進」を目指す企業からのご参加をお待ちしています。
<このような方の受講をオススメします>
・自社のDX/デジタル推進を担当する方、業務のDX化を検討なさっている方
・職組織の生産性向上を考える管理職(部長級以上)の方
・「ジョブ型」での業務管理、職場のジョブディスクリプションを検討されている方
プログラム
1日目 | 10:00~12:00 DX活動はリーダーが主役 新しい時代に適合する「競争優位な仕組み」づくり 13:00~16:30 可視化法体験 業務の体系化、業務プロセスの可視化 業務の捉え方「単位業務・単位作業」 |
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2日目 |
10:00~12:00 RPA導入の取り組み事例と可視化 13:00~16:30 可視化法体験 業務改善・IT化・DXの取り組み方、表し方 改善成果の「刈り取り方」、成果の展開 改善成果・余力の創出、活用、新戦力化 |
講師紹介
石橋 博史 一般社団法人可視経営協会 代表理事 株式会社システム科学 代表取締役社長 |
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1962年から24年間、自動車機器メーカーに勤務し、教育担当、人事、総務、工場長、社長室(トヨタ生産方式、業務改善推進担当)の職務を歴任。1986年、株式会社システム科学を設立、社長に就任。トヨタ生産方式・IEを基にした業務革新の実践および支援ツール「HIT法」の開発・導入、コンサルティングを推進。1994年にはダイヤモンド社ドラッカー塾にて「業務改善コース」の講師を務める。2010年2月に「業務プロセス可視化法及びチャート作成システム」で特許取得。2011年3月、一般社団法人可視経営協会を設立、理事を務める。著書に、「業務革新の実践手法」(ダイヤモンド社)、「可視経営」「続・可視経営」(日経BPコンサルティング)など多数ある。 |
小池 伸一 株式会社システム科学 RPA事業室 室長 |
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製造業での勤務中、HIT活動に専任プロジェクトとして9年携わり、2018年よりRPAの導入を主導。シナリオ作成ルール、運用管理ルールを策定し、シナリオ作成、社内のシナリオ作成技術者育成など行った。3年間で自身は100本以上のシナリオを作成、社内のシナリオ作成技術者も6名育成した。現在同社では2000時間超の作業を自動実行するRPAシナリオが稼働中。2021年より株式会社システム科学に勤務、豊富な経験を基に業務革新の支援を実施している。 |
酒井 香 一般社団法人可視経営協会 事務局 株式会社システム科学 事業開発室 室長 |
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企業向けの可視化・改善手法の研修を年間数十件実施。丁寧、かつ初心者にもわかりやすい解説をすることに定評がある。多業種で業務プロセス可視化・改善の支援経験があり、プロセスから改善点を着眼すること、受講者の改善意欲を上向けることに強い。 |
開催概要
講座名 | “DXの要件定義”を成功させるための 業務プロセスの可視化手法講座 |
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開催日 | 2日間講座 【1日目】2023年1月19日(木) 【2日目】2023年1月20日(金) |
時間 | ※各日10:00~16:30(開場 9:30) |
会場 | 可視経営協会セミナールーム 東京都文京区小日向4-5-16ツインヒルズ茗荷谷9F |
受講料 | ¥55,000(※税込、全2回昼食付) |
定員 | 各講座:20名 ●最少開催人員:10名 |
主催 | 日経ビジネス 課長塾® 一般社団法人可視経営協会 |