仕事中に自分の時間を持てていますか?可視経営協会では、労働時間のうち最低でも10%、自由に出来る時間をとる事を推奨しています。この10%の事を、「余裕率」と呼んでいます。
労働時間中なのに、時間がもったいないのでは?と考えてしまいがちですが、実はこの余裕率はとても重要なものなのです。今回は、仕事における余裕の必要性について考えてみましょう。

通しで仕事が大変なのは当たり前?

ついつい集中しすぎていると2時間3時間と経ってしまう仕事の時間。気分転換もしたいけれど、サボっていると思われるのも嫌だから……とついつい続けてしまいがちですが、人間の集中力が持続する時間には限界があります。
疲れを抱えたまま、リフレッシュもせずに仕事を続けてしまうと、生産性はどんどん下がっていきます。
少しでも仕事をする時間を増やそうと、お手洗いに行ったり、飲み物を飲んだりするロスを削ろうとする考え方もありますが、あまりにも詰め込みすぎた働き方は逆に非効率的になってしまうのです。自由時間を持つ事も、生産性を上げるうえで重要な事です。

余裕率はどれくらい必要?

では、仕事をするうえでどのくらいの時間を余裕率として確保すればよいのでしょうか?可視経営協会で推奨している余裕率は、1日の実労働時間のうち最低でも10%にあたります。余裕率は、8時間が労働時間であれば48分。およそ1時間弱は自分の自由に出来る時間を取る必要があるという事になります。この時間は、必要な勉強をしたり、休憩をしたり、自由に活用する事が出来ます。これがスタンダードになれば、働き方はもっと楽になります。

しかし、ただでさえ忙しい日本の社会人。どのようにしてこの一時間の余裕を算出すればよいのでしょうか?

改善すると余裕が増える。細かい作業に要注意

他の記事でも様々な改善をご紹介していますが、まずは日々の細かい業務を改善してみましょう。小さな作業も積もり積もると意外と大きいもの。細かいムダを省いていく事で、毎日の業務に少しずつ余裕が生まれてきます。
この細かい改善を積み重ねる事で、詰め込まずに仕事を出来るようになっていくのです。注意が必要なのは、改善によって生まれた余裕全てに対して新しい仕事を詰め込んでしまわない事です。必ず10%の余裕率を残しておくようにしてください。

生き生き働く為にも、息抜きの時間を大切に

今回は余裕率の必要性についてお話しました。仕事中に自由な時間を持ってもいいのだろうか……と思ってしまいがちですが、生産性を上げる為にもこの時間は必要不可欠。無理に仕事を詰めすぎないように、リフレッシュを挟みながら仕事に取り組んでみてください。