Excelで資料を作成していて、意外と面倒に感じるのが、オブジェクトの取り扱いです。
たとえば、グループ化をするときや配置を揃えるとき等、特定の範囲にあるオブジェクトを複数選択する場面が出てきます。
このようなとき、Ctrlキーを押しながら1つ1つオブジェクトを選択している、という方が多いのではないでしょうか。
選択するオブジェクトが数個ならそれでもOKですが、数が多くなってくると選択漏れがあったり、そもそも選択するのに時間がかかったり、オブジェクトが重なっている場合に選択したいオブジェクトをうまく選択できなかったり、効率的に作業を行うことができません。
今回は、そのようなシーンで役に立つ、覚えておくと便利な小技をご紹介します。
なお、例示するExcelのバージョンは2016です。
セルの選択モードとオブジェクトの選択モードは切り替えが可能
実は、セルの選択モードとオブジェクトの選択モードは切り替えが可能です。
※正式にはどのように言えばいいのかわからないので、本記事では便宜上、「セルの選択モード」、「オブジェクトの選択モード」という言葉を用います
セルの選択モードからオブジェクトの選択モードへの切り替えは、「ホーム」→「検索と選択」→「オブジェクトの選択(O)」をクリックすることで行えます。
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セルの選択モードに戻す際は、もう一度「オブジェクトの選択(O)」をクリックするか、キーボードの「Esc」ボタンをクリックすることで切り替えが行えます。
①セルの選択モード
範囲選択ができません。
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②オブジェクトの選択モード
範囲選択ができます。
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オブジェクトの全選択は「Ctrl + A」
オブジェクトが狭い範囲に固まっているなら、オブジェクトの選択モードに切り替えて範囲選択をすればOKですが、広い範囲に散在していると、範囲選択は結構面倒です。
このようなときは、ショートカットキー「Ctrl + A」を使用しましょう。
オブジェクトを1つ選択した状態で、「Ctrl + A」を押せば、全選択ができます。
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最後に
いかがでしたか。
今回は、意外と知られていない、便利な小技をご紹介しました。
このような小さい改善でも、積み重ねることで大きい改善効果が期待できます。
ぜひ、普段の業務に取り入れてみてください。