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前回のお話では『可視経営』から少し離れて、『可視化』そのものについて少し考えてみる中で、可視化された情報には大きく以下の2種類あるということをお伝えしました。
①文章による文字情報
②文章以外でのビジュアル情報
ビジュアル情報で伝えることができるものの多くは、文字情報による可視化も可能ですが、ビジュアル情報による可視化が適しているのは「目で見た方がわかりやすい」内容を伝達しようとするときでしょう。
今回は、私たちの日常生活の中にある可視化情報にはどんなものがあるのかを考えてみましょう。その中でも、文字情報で可視化した場合・ビジュアル情報で可視化した場合の比較をしてみましょう。どんなものがあるでしょうか?
可視化対象:アクセス情報
「地下鉄丸ノ内線、茗荷谷駅にて降車。出入口3を出たら、駅を背にして左に進む。突き当りを左折し、道なりに左折・右折と進む。左手に松屋があるT字路で左折。大通りに出たら右折。右手にコンビニを見ながら1分直進。右手にあるビルです。」
こちらは可視経営協会の所在地へ、最寄駅からのご案内を表したものです。
文章を読んでみて、いかがですか?
道路の形状や目印などの細かいことまで含まれているので、間違いのないように目的地にたどり着くのにじゅうぶんな情報が伝達されていると思います。
ただし、理解するには、少し集中しながらきちんと読む必要がありますよね。
ではこちらをご覧ください。
いかがでしょう。同様のご案内情報を、今度は文章ではなくビジュアル情報として地図でご案内したものです。パッと見て、距離感や所要時間、目印や位置関係など、ざっくりとしたイメージが把握できると思います。
途中で道がわからなくなってしまったときなど、自分の現在地がどこなのかを確認する際などは、こちらの地図情報の方がわかりやすいですね。
可視化対象:予定・期間
一次募集期間:2/5(月)~2/12(月)
追加募集期間:2/19(月)~2/21(水)
これはどちらの表記がわかりやすいか好みが分かれるかもしれませんが、視覚的にはビジュアル表現のほうが掴みやすく、また他の予定とあわせて予定をたてるときなどはこのようにカレンダーやスケジュール表に書き込んだ方が管理しやすい方が多いのではないでしょうか。
可視化対象:レベル
辛さレベル:3
恋愛運:5/10
音量:15
いかがでしょう。これだと大人はもちろん、小さなお子様にもわかりやすい情報になるのではないでしょうか。
可視化対象:その他
エレベーターのボタン
お手洗い表示
このあたりになると、お子様や年配の方だけでなく、視力の弱い方や、日本に旅行に来ている外国人の方々にもわかりやすいのではないでしょうか。
こうして考えてみると、私たちの生活の中には、目で見てわかる情報=「可視化情報」がたくさんあります。今回の例以外にも可視化情報はまだまだたくさんありますが、「見てわかりやすい」表示をするには、やはりビジュアル情報が有効であるということがよくわかります。誰かが可視化したこれらの情報はわかりやすく伝達する工夫の結果といえるでしょう。