HITを用いた改善活動の進め方には、2つの種類があります。1つはトップダウン型、もう1つはボトムアップ型の進め方です。改善活動を進める上での範囲を表しているのですが、それぞれにメリットとデメリットが存在します。今回は、この2種類の進め方の違いと特徴についてご紹介します。
トップダウン型とは =全社で進める改善活動=
全社での活動の事が「トップダウン型」の活動になります。企業自体が一丸となって進める必要がある為、自社内での足並みをきっちりと揃えていく事が必要になります。
「担当者」、「管理者」、「経営者」、HIT活動の推進をはかる「事務局」それぞれが改善活動の役割を担い、業務改善を進めていきます。
トップダウン型のメリット
全社一丸となって進める活動の為、横展開が可能な改善提案が出てきた場合等、一つの改善提案が全社で大きな効果をもたらす事があります。また、しっかりと可視化・細かいムダ取りを行った後であれば、人員配置やBPRの見直しなどの大きな改善化活動で効果を上げる事が出来ます。
トップダウン型の注意点
ボトムアップ型にも言える事ですが、HIT活動で重要なのは「しっかりと改善活動を行う事」です。その為、活動を進めていない、遅れている人などの管理が重要になります。
また、大きな改善活動に取り組むには、しっかりと業務の可視化がされている事も必要です。
トップダウン型での活動は、特に社内の活動者の管理が重要になります。
ボトムアップ型とは =小さい単位で始める改善活動=
ボトムアップ型では、一部署などの小さな単位で改善活動を始めます。誰がHIT活動を行うかは、ご相談のうえで決定していきます。トップダウン型と比較すると、手軽に活動を開始できるのが特徴です。
ボトムアップ型のメリット
改善活動を行ううえで重要なのが体制づくり。しかし、この体制づくりも対象者が多くなればなるほど管理・運営が大変になっていきます。ボトムアップ型の場合は、1部署などの小さな単位で活動を始めるため、管理がしやすいというメリットがあります。HIT活動のお試しとしても有効です。
ボトムアップ型の注意点
ボトムアップ型の場合、進め方にもよりますがトップダウン型ほどの改善効果が上がりにくいという傾向があります。また、全社一丸となっての活動ではない為、あくまでも部署内(または他部署との連携)の改善に範囲がとどまります。
それぞれにメリット・デメリットがある
今回は、活動の進め方2種類についてご紹介しました。いずれにおいても業務の改善は可能ですが、それぞれにメリットとデメリットが存在します。
しかし、いずれの活動においても重要なのは「自社内で改善活動に全力で取り組む事」です。HIT活動では、社内の管理・モチベーション向上等が重要な課題になります。
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