新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、我が国の働き方が大きく変わりました。時差出勤や在宅ワークなどに続き、業務のIT化に取り組む企業が増えています。でも、ITの導入にはコストがかかります。そこで今日はそのITを導入する際の助成金についてご紹介したいと思います。
新型コロナウイルス感染拡大の第一波が終息を見せる中、各企業は続々と経済活動を再開し始めています。コロナ禍の長い自粛期間を経て、大きな打撃を受けた分、各企業はこれからその損失を取り戻すべく積極的な経済活動を行うことが見込まれます。そんな中、重要なのはやはり生産性の向上です。業務のムダを省き、単純なルーティンワークはITを導入して自動化する…。コロナ禍という外圧が企業を働き方改革の次なるステップに導く結果となったのは皮肉な話です。しかしながら、ITの導入にはそれなりのコストがかかります。コロナ禍で経済的損失を被った企業にとっては、そのコストを工面することもまた難しいというのが実情なのではないでしょうか。そこで今日は、ITの導入を初めとする働き方改革一般に関する助成金のご案内をしたいと思います。
厚生労働省 働き方改革 助成金
●働き方改革推進支援助成金
労働時間の縮減や年次有給休暇の促進に向けた環境整備などに取り組む中小企業事業主に対して、その実施に要した費用の一部を助成するもの。長時間労働の見直しのため、働く時間の縮減などに取り組む中小企業事業主の皆さまを支援します。
この助成金は、成果目標の達成状況に応じて支給され、最大額は100万円となっています。
●業務改善助成金
中小企業・小規模事業者の生産性向上を支援し、事業場内で最も低い賃金(事業場内最低賃金)の引上げを図るための制度です。生産性向
上のための設備投資(機械設備、POSシステム等の導入)などを行い、事業場内最低賃金を一定額以上引き上げた場合、その設備投資など
にかかった費用の一部を助成します。
この助成金は最低賃金の引上げ額とその設備投資にかかった費用に応じて支給され、最大額は450万円となっています。
●キャリアアップ助成金
有期契約労働者、短時間労働者、派遣労働者といった、いわゆる非正規雇用労働者の企業内でのキャリアアップを促進するため、正社員化、処遇改善の取組を実施した事業主に対して助成制度です。労働者の意欲、能力を向上させ、事業の生産性を高め、優秀な人材を確保するためにご活用ください。
この助成金は「正社員化コース」、「賃金規定等改定コース」など、コースに応じて支給されます。
※詳しくは厚生労働省HPをご覧ください。