皆様の会社では、働き方改革への取り組みはスムーズに進められているでしょうか。
いざ改革!と思っても、これまでの習慣もあるとなかなか上手く進まないもの。折角休暇制度を取り入れてみたのに、ほとんど利用されていない……というようなケースも多いのではないでしょうか。
今回は、働き方改革が定着しづらい理由について考えてみましょう。
ケース①:これまでの常識が染みついてしまっている
残業をしないで定時で帰る、有給休暇は取れる時にどんどん使う、といった取り組みの障害になってしまいがちなのが、「これまでの常識や社内の風土が染みついてしまっている」ケースです。
例えば、「上司よりも先に帰るのは気が引ける……」という雰囲気が社内にあったり、「残業をしているという事は、やる気があるという事だ」というような長時間労働を肯定する傾向があったりすると、いくら退社を促してもなかなか浸透しにくくなってしまいます。
まずは、これまでの常識や習慣を見直し、新しい空気を作っていく事が必要です。
ケース②:負荷の把握が出来ていない
デスクワークは、仕事の量が目には見えづらいもの。机の上の紙の量で何となく推察する事も出来ますが、整理できていないだけでそこまで仕事を抱えている訳ではない……というケースもあります。もちろん、働き方改革は重要ですが、それも今抱えている業務の整理が出来てこそです。
業務が属人化してしまっていたり、量が個人や時期で偏ってしまっていたりすると、働き方改革への意欲はあっても、取り組む事は難しくなってしまいます。
その為、業務の棚卸も必要になります。
ケース③:そもそも働き方改革の意義が分からない
ケース①、②のような、社内の環境が原因となっている事もありますが、「そもそもなぜ働き方改革が必要なのか」「今どういった点に問題があるのか」というような、問題意識を持てていない事が原因になっているケースもあります。
これはこれまでの習慣が根付いてしまっている事も関係していますが、最終的に何を目標としていて、その実現の為に何をすればいいのかがしっかり浸透していないと、働き方改革へのモチベーションも低くなってしまいます。
働き方改革には、現状の把握と意識の改革が必要
働き方改革が定着しない理由を大まかに3つに分けてご説明しました。働き方改革を行うには、まずは現状の把握が第一に必要です。今この会社にどういった問題があるのか、そして何が必要なのかを改めて検討していく必要があります。現状の把握が出来ると、次第と対策や必要なものなども見えてくるようになり、徐々に働き方改革が社内に定着していきます。
さて、現状把握には「可視化」が一番。業務全体が目で見て分かる「HIT法」を使って、会社の働き方改革に取り組んでみませんか。